2017年2月8日

 全国B型肝炎訴訟原告団・弁護団は7日、国会内で集会「~すべての肝炎患者が安心して生活できるために~重症者への医療費助成とB肝創薬の実現を!」を開き、全国から患者、支援者ら約250人が集まりました。
 昨年の通常国会の衆参両院で、日本肝臓病患者団体協議会が提出した「肝硬変・肝がん患者への医療費助成実現を求める請願」が採択されたもとで、田中義信原告団代表は、「今年は平成30(2018)年度の予算措置獲得に向けた正念場の年。医療費助成実現のために力をつくしましょう」とあいさつしました。
 肝がんの再発とたたかう生活について発言したのは、滋賀県の佐藤さゆりさん(74)=仮名=。9年前に突然肝がんを発症し、B型肝炎ウイルスへの感染がわかりました。21回に及ぶ手術などの入院・治療に耐えましたが、再発・転移を繰り返し、今は肺とリンパへ転移しています。
 これまでの治療費は数百万円にのぼり、「治療費のことを考えると憂鬱(ゆううつ)な気持ちで一日が始まる」といいます。病気がわかったときには母親のカルテが破棄されていたため、訴訟で勝ち取った個別救済の対象にもなりませんでした。「私と同じように苦しんでいる人のために、一日も早く医療費助成が実現されるよう、残された時間を過ごしたい」とのべました。
 日本共産党から畑野君枝衆院議員、山添拓参院議員が参加し、あいさつしました。
( 「しんぶん赤旗」提供)