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(写真)質問する畑野君枝議員=18日、衆院文科委 「しんぶん赤旗」提供

2016年11月21日(月)

日本共産党の畑野君枝議員は18日の衆院文部科学委員会で、夜間中学の拡充と不登校の子どもに対する教育機会の確保が盛り込まれている教育機会確保法案についてただしました。

 畑野氏は、関係者が夜間中学については一致して賛成しているが、不登校の部分については強く批判していると指摘。法案は教育機会の確保が主で、現実は各地で「不登校ゼロ」など数値目標が掲げられているとして、畑野氏は「数値目標で子どもを追い詰めることはやめるべきだ」と追及しました。

 法案提出者の河村建夫議員(自民)、松野博一文科相は数値目標については答えず、畑野氏は「数値目標を正そうとしない皆さんに猛省を求めたい」と強調しました。

 畑野氏は、法案が不登校の定義について「集団生活に関する心理的負担」と子ども側の問題であるように述べ、国の定義にある「社会的要因・背景」もないと批判。「世界に比べてあまりに競争的で管理的な学校のあり方を是正すべきだ」と主張しました。

 畑野氏は、夜間中学に関しては設置・拡充を進めるものだとして賛同を表明。全国で約30校ある自主夜間中学への支援を求めました。

 松野文科相は「自主夜間中学への取り組みを各自治体に促したい」と答弁しました。