刑事訴訟法等改悪案の参院法務委員会での採決強行を前に19日、弁護士や市民、法研究者の計8団体が参院議員会館前で「緊急抗議行動」をくり広げました。参加者は「冤罪(えんざい)拡大に反対」「参院法務委員会は審議を打ち切るな」などと声をあげました。

 この日、参加者は委員会開会前の正午からと夕方からの2回にわたって議員会館前に集合。正午からは130人、採決直前には200人が参加しました。

 司会を担当したジャーナリストの山口正紀さんは「本来、冤罪を防ぐために警察・検察を監視するのが司法制度改革の趣旨だった。しかし実際の法案はさらに冤罪をつくり出す悪法。政府答弁は『警察・検察を信用しろ』という中身ばかりだ」と語りました。

 弓仲忠昭弁護士は法案に賛成している日本弁護士連合会の対応を批判。「『取り調べ過程の可視化が一歩進む』というが、実際には部分的にしか録画・録音されないことは明白。その問題点に対する態度を明確にしないまま法案に賛成するなら、日弁連は国民の信頼を失う」と述べました。

 日本共産党の畑野君枝、清水忠史両衆院議員、仁比聡平参院議員が参加しました。

2016年5月20日(金)しんぶん赤旗