(写真 しんぶん赤旗 提供)

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 市民・国民プラス4野党と自公との対決となった、衆院北海道5区補選が12日、告示(24日投票)されました。戦争法の廃止を掲げ、戦後政治史上初めて市民と野党が共同して担ぐ池田まき統一候補=新=と、自民党公認の和田義明候補=新=との一騎打ち。大激戦となっています。


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 第一声を上げた池田候補。「誰一人置いてきぼりをつくらない」と語りかけ、「安保関連法、TPP(環太平洋連携協定)、原発政策、社会保障のどこに市民の声が届いているのでしょうか」と安倍自公政権を批判。憲法の精神を生かした福祉政策や、高校授業料無償化などの教育政策の実現を挙げ、「一人ひとりを大切にする政治は、すべての政策に通じます」と力を込めました。

 「武力で平和はつくれない。多くの市民と政党がつながれば絶対に負けない」と訴えると、「そうだ」と大きな声が飛びました。

 第一声には、SEALDs(シールズ)のメンバーや、日本共産党から青山慶二道委員長、畑野君枝、畠山和也両衆院議員、民進党の松野頼久衆院議員らが駆けつけました。

                                            (図表)(しんぶん赤旗提供) 

 「戦争させない北海道をつくる市民の会」代表の上田文雄前札幌市長は、市民が戦争法に審判を下し、立憲主義を回復する最初の国政選挙と強調し、「池田候補が勝ち、全国で市民が立ち上がれば国の形が変わる。多くの力を結集しよう」と呼びかけました。

 「市民の力で政治を変えよう」と書いたポスターを掲げた聴衆。「つながってがんばろう」と唱和しました。

 一方、和田陣営は、自民党の谷垣禎一幹事長、公明党の井上義久幹事長や国会議員・地方議員が参加し、「日本の政治の安定をつくるために極めて大事な選挙。厳しさをはねのけよう」(谷垣氏)と危機感をあらわにしました。

 3歳の息子を連れた女性(40)=江別市=は「戦争に向かっていく政治に、母親としてすごく心配しています。池田候補は平和を守るとはっきり言っている。多くの人と一緒に応援したい」と話しました。

2016年4月13日(水)しんぶん赤旗