労組・市民攻撃に反撃

集会後、市役所など更新する参加者と畑野氏(前から3列目右端)=13日、神奈川県鎌倉市

集会後、市役所など行進する参加者と畑野氏(前から3列目右端)=13日、神奈川県鎌倉市

神奈川県鎌倉市が同市職員労働組合(自治労連加盟)に対して不当労働行為を繰り返している問題で13日、職員や市民らが市内で集会を開き、「鎌倉市政を市民と働く仲間に取り戻す会」を発足させました。

 同市では上畠寛弘氏ら一部市議と松尾崇市長が組合攻撃を繰り返し、現在は組合事務所の退去を一方的に求めています。組合との協議に応じない市長に対しては、県労働委員会が是正勧告し、7日には県労委の三者委員が、庁舎内のスペースを確保の上協議するよう求める要望書を出しました。

集会で同市職労の横川啓書記長は、上畠市議らの攻撃は日本共産党議員や市民団体、社会福祉法人にも及び、活動を抑圧し、市議会では異論が言えない議員もいると述べ、「民主主義の破壊だ」と批判。「憲法が生きる自治体を、住民とそこで働く者の手に取り戻す」と訴えました。

新聞労連元委員長の東海林智さんが講演し、職員とともに市民が声をあげて反撃に出る必要性を強調しました。

参加者は、代表委員12氏と高橋輝雄事務局長を選出。高橋氏は、①正常な市政運営の再構築②健全な労使関係の再建-を柱とし、宣伝や県労委・市議会の傍聴、署名等の取り組みを提起しました。

日本共産党から、畑野君枝衆院議員、県議団、市議団が参加し、畑野氏が代表して連帯あいさつしました。

 

(「しんぶん赤旗」2015年12月16日(水)付け 5面に掲載。写真提供も)