畑野・椎葉両氏 学生らと懇談

学生らと懇談する(右から)椎葉、畑野の両氏=1日、衆議院第2議員会館

学生らと懇談する(右から)椎葉、畑野の両氏=1日、衆議院第2議員会館

 日本共産党の畑野君枝衆院議員と椎葉かずゆき参院比例予定候補は1日、衆院文部科学委員会の閉会中審査での畑野氏の質問後、傍聴した学生、大学院生らと懇談しました。神奈川・千葉の党青年・学生担当者らが同席しました。
 学生らの多くは国会傍聴は初めてで、「質問で、学生の実態をもとに劣悪な教育・研究条件を指摘してくれて嬉しかった」などと感想を述べました。
 「小学2年の社会科見学以来です」と緊張した面持ちのAくん(大学2年)は、「減らした大学予算はどこに使うのか」と聞きます。椎葉氏から「軍事費や大企業の減税に使われる」と聞くと驚き、「今でも仕送りをもらって通学しているけれど弟たちは進学できるかどうか家計が心配」と話しました。
 畑野氏は質問で、世界でも異常な高学費でありながら、給付制奨学金がないため「借金」である貸与制の奨学金を借りざるを得ない現状と、貸与制奨学金の多くが有利子で、平均300万円、多い場合は1千万円の借金を卒業と同時に負うことになることを指摘。
 大学生のBくんは、「若手研究者の就職先が少なく、あっても任期制ばかりで不安だ」「友達は私立で卒業と同時に500万円の借金を抱える」「私大では教職課程を取るのにオプションで12万円かかる」「国立大学の学費がこれから15年連続で40万円も引き上げられたら、今度は自分たちが子育てするときにまた苦しめられる」などの実態や感想が次々と語られました。
 畑野氏は「財務省方針は国の予算を削るため、学生に耐え難い負担を強いるもので、教育の無償化を求める国際人権規約、教育の機会均等を定める憲法にも反するものです。全国でみなさんと一緒に反対する運動を起こしたい」と述べました。
椎葉氏も「学費とともに奨学金、ブラックバイトの問題に力を合わせたい」と決意を語りました。

 

(「しんぶん赤旗」2015年12月10日(木曜日)付け 13面首都圏のページに掲載)