日本共産党の志位和夫委員長は1日、横浜市で、参院選挙躍進をめざす全国遊説をスタートしました。会場となったJR桜木町駅前広場は、演説開始とともに聴衆の輪がぐんぐん広がり、志位氏の演説に共感の拍手が盛んに送られました。「国民連合政府を」とよびかける「しんぶん赤旗」特別号外も配られ、立ち止まった人たちが競って手にしました。

畑野君枝衆院議員が司会を務めました。

駅前広場を埋めた聴衆に訴える志位和夫委員長と(右へ)畑野君枝衆院議員=1日、横浜市の桜木町駅前

駅前広場を埋めた聴衆に訴える志位和夫委員長と(右へ)畑野君枝衆院議員=1日、横浜市の桜木町駅前

国民的大義がある仕事

 「今日は、『戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府』の『提案』を説明させていただくとともに、来年の参院選での日本共産党の躍進を訴えさせていただきたい」

 こう切り出した志位氏は、「提案」の内容について、(1)戦争法廃止、安倍政権打倒のたたかいをさらに発展させようというたたかいの呼びかけ(2)戦争法廃止で一致する政党・団体・個人が共同して「国民連合政府」をつくろうという政府の提唱(3)「戦争法廃止の国民連合政府」で一致する野党が、国政選挙で選挙協力を行うという呼びかけ――三つの柱にそって語りました。

 このなかで、与党から「基本政策が異なる野党の協力は野合」との批判が出されていることについて反論。「立憲主義・民主主義を取り戻すという課題は、あれこれの政策問題とは次元が異なる、国の根幹、土台にかかわる問題です。権力が憲法を無視して暴走を始めたら独裁政権の始まりになります。この非常事態を打開し、政策が議論できる土台を取り戻すことは、『野合』どころか、これ以上の憲政上の大義はないといっていいほどの国民的大義がある仕事ではありませんか」と強調しました。

参院選で自公に退場の審判を

 そのうえで志位氏は、「参議院選挙は『国民連合政府』の実現にとって、きわめて重要なたたかいになります」と強調。「参議院選挙で、憲法違反の戦争法を強行した自民、公明に退場の審判を下し、参議院で自民、公明を少数派に転落させましょう」と訴え。「そのために、二つのことに取り組みたい」と話をすすめました。

 一つは、野党間で戦争法(安保法制)廃止の政治的合意、それを実行するための政権合意、選挙協力の合意の達成のために誠実に力をつくすことです。

 志位氏は「合意ができれば勝つために必要なことは何でもやります。全国で32ある1人区のたたかいはとりわけ重要です。すべてで勝利する構えで、お互いに選挙協力に取り組むことをめざしたい」と決意を語りました。

 いま一つは、日本共産党の躍進のために全力をあげることです。

 志位氏は、「『国民連合政府』を提案した党として、日本共産党が躍進することは国民への責任だと肝に銘じて頑張りぬきます。今回の『政府提案』が現実性を持ってうけとめられているのは、この間の参院選、総選挙で躍進させていただいたおかげです。共産党がさらに躍進することが、『国民連合政府』実現への力となることは間違いありません」と表明。比例代表での850万票以上、8人以上の当選、定数4を争う神奈川選挙区での、あさか由香候補の必勝を熱く訴えました。

立憲主義・民主主義か、反立憲主義・独裁政治か

 そして、志位氏は、参院選の対決軸は「立憲主義・民主主義か、反立憲主義・独裁政治か」にあると強調。「立憲主義・民主主義を取り戻そうというすべての勢力が大同団結して勝利をかちとろう」と呼びかけました。

 さらに志位氏は、沖縄、TPP(環太平洋連携協定)、原発、暮らしと経済など、各分野で「一点共闘」を発展させ、安倍政権を包囲し、打倒しようと呼びかけるとともに、「どの『一点共闘』でも、重要な役割を果たしている日本共産党をどうか伸ばしてください」と訴えました。

 最後に、志位氏が、「みんなで力をあわせて『国民連合政府』を実現し、憲法の立憲主義・民主主義・平和主義を貫く新しい政治、すべての国民の『個人の尊厳』を守り、大切にする社会をつくりましょう」と呼びかけると、聴衆から大きな拍手と歓声が起こりました。

 

(「しんぶん赤旗」2015年11月2日付け 1面掲載)