リニアつどい 畑野議員があいさつ

(写真)主催者あいさつする畑野君枝衆院議員=24日、名古屋市内

(写真)主催者あいさつする畑野君枝衆院議員=24日、名古屋市内

 日本共産党が24日名古屋市で開いた「リニア中央新幹線問題を考えるつどい」では、畑野君枝衆院議員があいさつし、党の見解と取り組みを報告しました。

 畑野氏は、JR東海がリニア事業認可を受けたとして測量や用地買収に着手していることにふれ、「極めて不十分な環境影響評価をもとに“影響は軽微”だとして住民の不安や疑問に答えていません。動植物や生態系への影響、電磁波、騒音、振動、水枯れ、残土を運ぶ大量のダンプが及ぼす自然と生活環境への影響は計り知れず、残土をどう処理するのかも大問題です」と指摘しました。

 2012年の党見解「リニア新幹線の建設に反対する―東海道新幹線の地震・津波対策、大震災の鉄道復旧こそ」の中で、輸送需要が大きく伸びる保障もなく、安全への懸念と環境破壊の危険など建設に大義がないとして計画撤回を求めたことを紹介。全沿線自治体で党が行った調査に寄せられた住民の不安や疑問、怒りを報告し、「党見解で指摘した問題点が噴出しています。躍進した国会議員団の力で引き続き追及していきます」と表明しました。

 畑野氏は、安倍首相がリニア事業を「国家プロジェクト」と呼び、「アベノミクス・第3の矢」でも推進と位置づけているにもかかわらず、「公共事業ではなく民間の事業」であるとして責任を回避していることは許されないと批判。各地で多彩な住民・市民運動が広がっていることを紹介し、建設中止・撤回、自然・生活環境守るたたかいを広げていこうとのべました。

 

(「しんぶん赤旗」2015年10月25日付け 掲載)