漁業者らが工事の影響心配

多摩川の中洲の土砂掘削工事による濁り水がマルタウグイの産卵やアユの遡上に影響を与えるのではないかと心配の声が上がっている問題で、日本共産党の、はたの君枝参院選挙区予定者は22日、井口まみ川崎市議と共に国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所を訪れ、申し入れました。NPO法人「おさかなポストの会」の山崎充哲氏が同席しました。

はたの氏らはこの間、川崎河川漁業協同組合の井口文夫代表理事組合長と懇談し、出された意見をもとに、国などに対策を求めてきました。

申し入れで、はたの氏は、工事を必ず期間内(今月25日)に終わらせるよう要望。井口議員は、今後、多摩川の工事をする場合、事前に関係者や住民に十分な情報を提供し、意見を聞く場を設けるよう求めました。

山崎氏は「誰もが工事期間中でも気持ちよく川に遊びに行ける水質を維持して欲しい」と訴えました。

国交省側「月内終了」 はたの氏らの申し入れに対して

応対した同事務所の白石栄一工務課長は、掘削は「3月中には終わる」と答えました。

申し入れ後、はたの氏は「関係者からは“工事が期間内に終わるのか”との不安の声が出ていました。3月中に工事が終わるとの回答で、ひとまず安心しています。今後の工事については、住民と相談する場を作るよう国に求めていきたい」と話しています。