米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)近くで米空母乗組員に妻を殺された山崎正則さんが国に損害賠償を求めている裁判で、山崎さんを支援する会は13日、横浜市内で米兵犯罪裁判勝利をめざすつどいを開きました。

9月13日山崎裁判勝利つどい

東京高裁は6月、国の責任を認めず、原告の控訴を棄却する不当判決を言い渡しました。原告と原告弁護団は7月に上告。米軍上司の監督義務違反などについて、最高裁で争われます。

講演に立った原告弁護団の高橋宏弁護士は、東京高裁が米海軍上司は勤務時間外の米兵に対し指揮監督権限を行使できるとしながら、一審の横浜地裁よりも米軍に広範な裁量を認めたことなどを批判。篠原義仁弁護士が最高裁は判決を見直すときに弁論を開くとして、「『最高裁は弁論を開け』との思いで一緒に頑張っていきたい」と訴えました。

支援する会の宇佐美一平事務局長が、国・米軍の責任を認める判決を最高裁に求める署名を大きく広げることを呼びかけました。

山崎さんは「最高裁で、今日のつどいを力にして頑張ります」と表明しました。

日本共産党から、はたの君枝衆院南関東ブロック比例予定者、斉田道夫衆院神奈川11区予定者、上田博之綾瀬市議が参加。上田市議が同市で起きた米兵による女性暴行事件について報告しました。