日本共産党のはたの君枝衆院南関東ブロック比例予定者と神奈川県委員会は27日、頻発する米兵犯罪と米軍通信施設の早期返還に関わる問題で外務・防衛両省に申し入れをしました。

8月27日外務省② 8月27日防衛①

申し入れでは、神奈川県内で米軍人による暴行事件が相次いで発生した事に対し、国として米軍への抗議、凶悪犯罪に対する米軍の謝罪、犯人の身柄引き渡しなどの協力、実効性ある防止策および県内での米兵犯罪の状況を明らかにさせるよう要望しました。

8月27日外務省①

応対した外務、防衛両省の担当者はそれぞれ「綱紀粛正、再発防止を申し入れている」「犯罪件数が多いと認識している」と述べるにとどまりました。はたの氏は、事件には米兵の飲酒も絡んでいる事から、いっそう米側に踏み込んだ対応を求めるよう迫りました。

8月27日防衛②

また防衛省には、森本敏防衛相が横浜市の米軍通信施設2カ所を視察した際、池子地区の米軍住宅建設の進捗も見ながら早期返還に努力したいと述べた事に対し「これまでの防衛省の見解と明らかに異なるもの」として大臣発言の撤回・訂正を求めました。

防衛省の担当者は2施設の返還と池子の住宅建設は「リンクしていない」と回答。はたの氏らは改めて米側に早期返還実現を要求するよう訴えました。

要請には明石ゆきお衆院神奈川1区、宮応かつゆき同13区、いのまたゆり同14区予定者らが同席しました。

外務省・防衛省への申し入れ文書は以下の通り。

外務大臣 玄葉光一郎 殿

防衛大臣 森本敏 殿

2012年8月27日

神奈川県下における米兵による女性に対する暴行および

傷害事件などに抗議し、再発防止を求める要請

日本共産党神奈川県委員会 委員長 小池潔

日本共産党元参議院議員 畑野君枝

日本共産党横浜市会議員団 団長 大貫憲夫

日本共産党横須賀市会議員団 団長 井坂新哉

日本共産党大和市会議員団 団長 窪純

日本共産党綾瀬市会議員団 団長 松本春男

最近の一ヶ月間に米軍人による凶悪犯罪が相次いで発生し、神奈川県民の平穏な生活は脅かされている。

第1、7月17日には、横須賀市内において、横須賀基地所属の米軍人が飲酒の上、タクシーのボンネットを破損させる器物損壊事件が発生した。

第2、7月21日未明には、綾瀬市内において米軍厚木航空基地所属の二等兵曹による女性暴行事件が発生し、南関東防衛局は8月10日、この事実を否定することなく、発生日時、発生場所など事件の概要を文書で大和、綾瀬の両市に伝えている。

第3、7月25日(水)午後11時15分頃、横須賀市内の路上において、横須賀海軍病院所属の米軍人が、飲酒の上、女性の背後から抱きつき、口をふさぐ暴行を加える事件が発生した。

第4、8月19日(日)午前6時頃、横浜市中区山下町のみなとみらい線本町・中華街駅ホームにおいて、在日米海軍所属の三等兵曹が、横浜市西区及び中区在住の男性2名の顔を殴り、重軽傷を負わせた疑いで現行犯逮捕されるという事件が発生した。

一ヶ月余の間に、明らかになっただけでも4件もの凶悪な犯罪を引き起し、無辜の市民の人権を蹂躙し耐えがたい苦痛と恐怖を与えたことは断じて許せない。

貴職におかれては、米海軍に対し米兵の凶悪犯罪に強く抗議するとともに、今後絶対にこのような事件を起こさせないために、米側に対して以下の要望をされるよう強く求めるものである。

1、この間の在日米海軍所属の軍人による凶悪犯罪に対して、在日米海軍として謝罪し、米海軍の調査結果をすみやかに公表すること。

2、いずれの事件に対しても、日本の警察の捜査に犯人の身柄の引渡しも含めて全面的に協力すること。

3、この種の事件が発生するたびに、再発防止のための教育訓練の徹底と綱紀粛正を表明しているが、凶悪事件の発生は後を絶たない。今後、実効性あるどのような防止策を取るつもりなのか、基地外での飲酒禁止など具体的に明らかにすること。

4,なお、原子力空母ジョージ・ワシントンが横須賀に配備された2008年9月以降現在に至るまで、神奈川県内において発生した米兵の犯罪の発生件数、司法当局が起訴した件数および有罪判決の件数、被害者に対する補償の状況について明らかにされたい。

以上

防衛大臣 森本敏 殿

2012年8月27日

森本防衛大臣の横浜市内米軍施設視察に関わって、

上瀬谷・深谷通信施設の早期返還を求める申し入れ

日本共産党神奈川県委員会 委員長 小池潔

日本共産党元 参議院議員 畑野君枝

日本共産党横浜市会議員団 団長 大貫憲夫

さる8月16日、森本敏防衛大臣は横浜市内の二つの米軍施設、深谷通信所と上瀬谷通信施設を視察した。視察には林文子横浜市長が同行した。視察後、林市長は、「深谷通信所と上瀬谷通信施設は、平成16年10月に日米合同委員会において返還の方針が合意された市内米軍施設6施設のうちの2施設である。現在、深谷通信所、上瀬谷通信施設とも主要な施設が遊休化している。このような状況を踏まえ、深谷通信所と上瀬谷通信施設をはじめとした市内米軍施設の早期返還をお願いしたい、」との趣旨の返還要請を行い、それに対して森本防衛大臣は、「両施設とも返還合意施設であり、米軍との調整を進めているが、池子地区の住宅建設の進捗も見ながら早期返還の実現に向けて努力したい」とのコメントを行ったと報道されている(8月16日横浜市政策局基地対策課提供資料、神奈川新聞8月17日など)。

日本共産党神奈川県委員会は県内の米軍基地、施設の早期返還を求める立場から、防衛省に対してその都度申し入れを行ってきた。2012年1月5日付けの神奈川新聞報道に関連して、1月8日に南関東防衛局への申し入れを行い、防衛局から「池子の家族住宅ができてからというのは、根岸住宅地区の返還のことで、上瀬谷・深谷の返還は池子の問題とはリンクしていない」旨の回答を得ている。

そこで、以下の点について申し入れるものである。

第一、森本防衛大臣の「池子地区の住宅建設の進捗も見ながら」というのはこれまでの防衛省の見解と明らかに異なるものであり、不当なものである。ただちに撤回し、訂正することを要求する。

第二、上記の申し入れにおいて、南関東防衛局側は「池子地区の追加建設終了を待たず早期に返還を実現させたい」と言明した。改めてこの立場を明らかにされたい。

第三、遊休施設となった米海軍深谷通信所と上瀬谷通信施設は、日米地位協定第2条第3項にもとづき、すみやかな返還実現を米側に要求すべきである。

以上

在日米海軍司令官

ダン・クロイド少将 殿

2012年8月27日

神奈川県下における米兵による女性に対する暴行および

傷害事件などに抗議し、再発防止を求める要請

日本共産党神奈川県委員会 委員長 小池潔

日本共産党元参議院議員 畑野君枝

日本共産党横浜市会議員団 団長 大貫憲夫

日本共産党横須賀市会議員団 団長 井坂新哉

日本共産党大和市会議員団 団長 窪純

日本共産党綾瀬市会議員団 団長 松本春男

最近の一ヶ月間に米軍人による凶悪犯罪が相次いで発生し、神奈川県民の平穏な生活は脅かされている。

第1、7月17日には、横須賀市内において、横須賀基地所属の米軍人が飲酒の上、タクシーのボンネットを破損させる器物損壊事件が発生した。

第2、7月21日未明には、綾瀬市内において米軍厚木航空基地所属の二等兵曹による女性暴行事件が発生し、南関東防衛局は8月10日、この事実を否定することなく、発生日時、発生場所など事件の概要を文書で大和、綾瀬の両市に伝えている。

第3、7月25日(水)午後11時15分頃、横須賀市内の路上において、横須賀海軍病院所属の米軍人が、飲酒の上、女性の背後から抱きつき、口をふさぐ暴行を加える事件が発生した。

第4、8月19日(日)午前6時頃、横浜市中区山下町のみなとみらい線本町・中華街駅ホームにおいて、在日米海軍所属の三等兵曹が、横浜市西区及び中区在住の男性2名の顔を殴り、重軽傷を負わせた疑いで現行犯逮捕されるという事件が発生した。

一ヶ月余の間に、明らかになっただけでも4件もの凶悪な犯罪を引き起し、無辜の市民の人権を蹂躙し耐えがたい苦痛と恐怖を与えたことは断じて許せない。

我々は米海軍に対し、この間の米兵による凶悪犯罪に強く抗議するとともに、今後絶対にこのような事件を起こさないために、在日米海軍として以下の事項につき誠意をもって

実行されるよう強く求めるものである。

1、この間の在日米海軍所属の軍人による凶悪犯罪に対して、在日米海軍として謝罪し、米海軍の調査結果をすみやかに公表すること。

2、いずれの事件に対しても、日本の警察の捜査に犯人の身柄の引渡しも含めて全面的に協力すること。

3、この種の事件が発生するたびに、再発防止のための教育訓練の徹底と綱紀粛正を表明しているが、凶悪事件の発生は後を絶たない。今後、実効性あるどのような防止策を取るつもりなのか、基地外での飲酒禁止など具体的に明らかにすること。

以上