日本共産党のはたの君枝衆院南関東比例予定者、いのまたゆり衆院神奈川14区予定者、藤井克彦相模原市議団長と党神奈川県委員会は15日、在日米陸軍の軍事演習「メデックス2012」の中止を外務省と防衛省に要請し、演習の詳細を明らかにするよう求めました。

 演習は、相模原市の相模総合補給廠(しょう)で、17日から9月2日にかけて、野戦病院の設営・運営を予定。同基地での野戦病院演習は、住民と市の強い反対を押し切り強行した2000年以来12年ぶりです。

 要請ではたの氏は、同基地は生活必需品などの補給・兵たんを目的としており、演習は基地の目的外使用にあたると指摘。前回はヘリの騒音や深夜までの演習で、市民生活に影響を与えたことをあげ中止を求めました。

 藤井団長は、2000年には「相模原市米軍基地返還促進等市民協議会」(当時の会長=小川勇夫元市長)が訓練を二度と行わないよう要請し、市議会も同じ内容の決議を全会一致であげたと説明。「演習は、市是である基地の全面返還を遠ざけるもので、市民と議会の願いを踏みにじるものだ」と厳しく批判しました。

 外務省の担当者は、武器などを使う演習ではないとして、目的外利用を否定。防衛省の担当者は、要請があったことは米側に伝えると答えました。

14日、相模原の市民団体が中止申し入れ

 在日米陸軍が相模原市の相模総合補給廠で野戦病院の設営・運営訓練「メディクス2012」を計画している問題で、キャンプ座間周辺市民連絡会と相模原市平和委員会は14日、加山俊夫市長に訓練の中止を申し入れました。いのまたゆり14区予定者と市議団が同行しました。

 訓練は、同基地に保管している資機材を使い、17日~9月2日の計17日間を予定。米陸軍第325戦闘支援病院(ミズリー州)の200人が参加します。

 申し入れで、周辺市民連絡会の菅沼幹夫代表は、滞在する部隊はイラクやクェートで実戦配備された部隊だと説明。「米国からの部隊を呼んで市街地にある基地で軍事演習する必要はない」と述べ訓練の内容を明らかにするよう求めました。

 応対した市の渉外部の笹野省央部長と仙波泰司渉外課長は、訓練の詳細について、国や米軍に確認し報告したいと答えました。