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横須賀基地 進む米軍整備拠点化

2013年1月17日

米海軍横須賀基地では、2008年9月25日の配備から5年目に入った原子力空母ジョージ・ワシントンの定期整備が本格的にはじまろうとしています。同空母の飛行甲板には、昨年暮れから、コンテナや資機材が置かれ、準備が進んでいます。2基の原子炉を積んだ空母が、定期整備のため、半年間も居座る横須賀基地。周辺住民は核事故の危険と隣り合わせの生活を強いられています。(1月17日赤旗より)

今年の整備について米海軍横須賀基地広報は「具体的なオペレーション(作業)の日程については公表していない」としています。実際には、1月から5月の定期整備の実施が既定の方針として進んでいます。米海軍省の13会計年度(12年10月~13年9月)予算概算書資料集は、定期整備期間を13年1月14日~5月13日と予定しています。

12月13日GW横須賀基地に停泊

従業員募集

原子力空母の建造や燃料交換を独占的に実施しているハンチントン・インガルス工業は昨年暮れ、ジョージ・ワシントンの定期整備に伴い1月から6月まで横須賀で勤務する従業員を募集しました。従業員は各種のコンピューターソフトを活用し、ジョージ・ワシントンの修理・近代化改修のための仕事や軍仕様の核・非核原材料の発注などにあたります。

「原子力空母の母港化を阻止する三浦半島連絡会」の新倉泰雄事務局長は「東日本大震災、福島原発事故の事を考えると、三浦半島の活断層の中に、原子炉2基の空母がある事は危険だ。空母母港化の撤回と、原子力災害対策の徹底を求めたい」と話します。

ジョージ・ワシントンは毎年、西太平洋での6月から半年間の作戦行動を終え、横須賀基地へ入港。1月初めから5月初めにかけて定期整備を実施します。昨年の定期整備でも、「放射能にさらされた物質は艦外搬出されない」という日米合意に反し、20フィートコンテナ2個約1トンの放射性物質が運びだされました。

新倉事務局長は「ミッドウェー配備による空母母港化40年、原子力空母配備5年目の節目の年で、約束違反の定期修理がおこなわれる事に憤りをおぼえる」と訴えます。

アジア重視

米海軍は、10年12月に設置した海軍地域整備センター司令官のもとに各地の海軍造船所や修理施設を統括し、水上艦船の整備・近代化改修の行程標準化、共通方針の制定、訓練の標準化を進めています。

狙いは、米艦船の作戦行動を支援する整備を「時間通り」に、「経費通り」に提供する事です。横須賀基地の艦船修理施設は、アジア・太平洋地域の全海軍部隊を指揮監督する米太平洋艦隊司令部のもとで、あらゆる水上艦船の修理や近代化改修、技術援助を行う「地域整備センター」に位置づけられました。

一方、ハンチントン・インガルス社は、昨年の定期整備で、作業を担当する米海軍横須賀艦船修理施設・日本地域整備センターの従業員に対して、原子力システムの操作や整備ができるようにするための教育を実施しました。

「アジア重視」で、太平洋側への艦船の集中的な配備を進める米海軍の戦略を支え、原子力空母から通常の戦闘機まで修理できる「拠点」として、横須賀基地は強化が進んでいます。