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アスベストによる住民被害 企業責任 初の認定 神戸地裁

2012年8月8日

  大手機械メーカー「クボタ」の旧神崎工場(兵庫県尼崎市)周辺の住民が中皮腫で死亡し、「クボタ」工場のアスベスト飛散が原因だとして2遺族が同社と国に損害賠償を求めていた兵庫尼崎アスベスト訴訟で7日、神戸地裁(小西義博裁判長)で判決がありました。1遺族について大気汚染防止法にもとづき、クボタの責任を認め、3195万円の賠償を命じました。公害として、周辺住民のアスベスト被害について企業の法的責任を認めた全国初の司法判断です。

訴えていたのは父親、孝二郎さん=当時(80)=を亡くした山内康民さん(64)、妻を亡くした保井安雄さん(87)と長女、次女の4人。

判決は、クボタが1954年から少なくとも75年ごろまで同工場外へアスベストを飛散させ、周辺住民を中皮腫などの関連疾患にり患する危険にさらしたとして山内さんの訴えを認めました。

孝二郎さんは、同社工場から50メートル南のヤンマー尼崎工場に勤めていました。判決後、山内さんは「当初、クボタは救済金を提示してきたが、加害責任は決して認めようとせず謝罪しなかった。企業責任を認める判決に満足しています。潜在する多くの被害者を救済する賠償制度への第一歩になる」と話しました。

判決は一方、保井さんの請求を退け、国の規制権限不行使の責任を認めませんでした。

(8月8日付け赤旗より転載)