アクション 

人間性尊重する学校に 大津いじめ事件で全教がアピール

2012年8月3日

8月3日付しんぶん「赤旗」より転載しました。

全日本教職員組合は2日、大津市でいじめを受けていた中学2年の男子生徒が自殺した事件を受けて、アピール「子どもたちのいのちを守り、人間として大切にされる学校づくりをすすめましょう」を発表しました。

アピールは、今回の事件で「一人ひとりの子どものいのちや人権を守るという立場に立ちきったとりくみがなされたかどうか」検証が必要だと指摘。子どもたちの思いを丁寧に聞き、「その言動の背景にあるものをしっかりとつかむこと」、子どもたちの現実を共有し、願いと力を引き出すことが必要であり、そのためには率直に論議、協力し合える教職員集団が不可欠だとしています。

いじめ問題の克服を困難にしている要因の一つに貧困な教育条件、子どもを大切にしない教育政策があるとして、多すぎる学級定員や、テストの点数、「効率」、「成果」で人間が評価される社会状況を指摘。教職員が子どもたちとじっくり向き合い、保護者と力を合わせて課題に立ち向かうためには、30人学級実現、教職員の長時間労働解消などが急務だとしています。

その上で、すべての教育関係者と国民に向けて、「子どもたちがいのちを輝かせ、人間として大切にされる学校や地域、社会をつくるために、真しに率直に語り合い、力をあわせていきましょう」と呼びかけています。

 

『はたの君枝と日本共産党の教育改革5つの提案 ―(案)』でいじめ問題の克服を困難にしている要因の一つ、貧困な教育条件、子どもを大切にしない教育政策の改革の為の提案をしています。以下に掲載します。

6月10日子どもと教育を語るつどい② 6月10日提案するはたの君枝

2. 「30人学級」実現、すべての子どもにゆきとどいた教育を

① 一人ひとりの子どもと向き合い、わかるまでていねいな教育ができるように、国として「35人学級」を小学1年生から中学3年生まで6カ年で実施し、さらに「30人学級」を実現させます。

② 特別支援学校の新設や過大規模校解消、教室・教員不足解消など特別支援教育・障がい児教育を拡充します。

③ 現行の学習指導要領は「教科書を全部やったら子どもが落ちこぼれる」といわれるほど過密です。その「法的拘束力」をなくし、つめこみ教育を見直し、基礎学力を重視するものに、国民の英知を集めて改めます。子どもの状況や学校・地域の実情に即した教育課程を各学校が自主的につくれるようにします。

④ 侵略戦争美化の教科書押しつけをやめさせ、教科書の学校採択制をめざして、採択地区の細分化と、教員の意見反映をはかります。

⑤ テスト漬けにしても子どもは伸びません。「テスト対策ばかりで授業の質が低下」などの弊害をもたらしている「全国いっせい学力テスト」を中止し、学びあい、育ちあう教育ですべての子どもに基礎的な学力を保障する体制をつくります。

⑥ 不登校、暴力、非行、いじめなどの大本であり、子どもたちにストレスをもたらしている、国連からも指摘されているゆきすぎた競争と格差づくりの教育をやめさせます。教員や学校カウンセラーなどを増員し、個々の子どもと学校への支援を強めます。

⑦ 「『愛国心』などの徳目を全教科を通じて刷り込む道徳教育」につよく反対し、憲法にもとづき、基本的人権の尊重を中心にすえ、子どもたちが自らモラルを形成できるような市民道徳の教育をすすめます。